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GO AWAY#47

[392]  速見  2010-06-09投稿
「とりあえず、人さえいなければ監視カメラにはいくら映っても関係ないでしょ。もう雪野さんは全国に顔を知られて僕はたぶん警察内では知られているだろうし」


京都と雪野はここに来るまでの間にあった電化製品店でニュースをチェックしたのだ。


そこには『未だ女子高生捕まらず』の文字だけしかなかったのだ。しかし、先ほどの警察との接触が報道されていなかったのは意外だった。警察のチョンボだから恥ずかしくて報道規制をしていたのだろうか?そう思っていたが、二店目のテレビには警察との接触があったと報道されていた。

まぁ杉本が叫んだのだから仕方がないだろう。



「そうね………やはり人がいなくなってからじゃないと侵入は難しいわ」


と、会話しているうちにあっという間に三十分経って館内にいた人はみんな帰っていってしまった。


館内のライトがすべて消えたのがそれからさらに三十分後のことだった。


館内のライトがすべて消えると周囲に何もないぶん気味の悪さが目立ってしまう。


「結局何も案は出なかったわね」


雪野たちは遺体安置所の裏口に立っていた。

裏口の駐車場に車が一台もないことを確かめると


「そうだね………まぁこうなったら昔ながらの方法で行きますか」
「昔ながら?」


京都が手を息で温めながら言うと雪野が疑問に思って京都の顔を見た矢先だった!

パリンと小さくガラスが割れる音が響き雪野が慌てて窓ガラスを見るとそこには見るも無残に割れたガラスがあった。京都が手に小さな石を持って割ったみたいだ。


「昔ながらってこれ?」


雪野は呆れながら京都の方を見ると京都は「そうだよ」と笑って答えて窓を開けた。

安置所にはまず京都が先に入って次に雪野が入った。中に入ると幾分温かく天国のようだった。雪野の事件で殺された人たちの資料を探す前に少し暖をとることにした。だいぶ温まると今度は暗い部屋を見やすくするために照明は点けられない非常用の懐中電灯を探した。どうやら懐中電灯は各部屋に備え付けられているようで探すのに苦労はしなかった。

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