光の中で息をした
涙なんて 懐かしくて 忘れてた
人を愛する なんて 馬鹿馬鹿しかった
もしも 僕が 暗闇にいるならば
君は 光に満ちあふれた世界で 息をする
僕を 屍の中から 連れ出してくれたのは 君
光の中で 息をすることの素晴らしさをくれたのも 君
時は巡り
生きとし生けるものを
別れと導く
人なんて 愛さなければ 暗闇の 幸せだけで 満足できたのに
悲しみさえも 美しく感じる 想い出は
醜いまでに 幸せだった
人は 愛を 欲する生き物である
愛を知った人間は 死すら恐れることはないだろう
それがたとえ ほんの一時でも
僕がそのいい例だ
涙は 頬をゆっくりと流れていく
死なんて 怖くない
愛されたまま 愛したまま 別れを告げよう
それは 世界で一番 悲しく つらい別れ方
しかしそれは 世界で一番 幸福な別れ方である
だって いまその状況に 僕はいる
暗闇の世界に 何年と 囚われてきたけれど
光の中で 過ごした数日間の方が ずっといっぱいだ
僕は 君の想い出にいる限り 君を愛し続けることを誓います
さよなら 愛しい人
もしも生まれ変わるなら
また
あなたの愛人でいさせて下さい
さよなら
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