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ずっとずっとあなたのそばに*3*

[352]  梨香  2006-08-27投稿
私はそれを手に取ると誰からのメールか調べた。
From智子
件名:生きてるか?ヮラ
本文
まだ落ち込んでる?気分転換にさ、近くに花見祭りがあるんだけど一緒に行かない?返事待ってるよぉ(^∀^)/
-END-
私は何もする気にはなれなかったけどさすがにこのままじゃまずいと思い、智子にメールを返してからしかたなく家を出た。
外は穏やかで温かい風が私を包み込むようにして通り過ぎていった。待ち合わせの場所にもぅ智子は来ていて、笑顔で私のことを迎えてくれた。
「やっほー!!久しぶり」
「うん。久しぶりだね。」
「そ〜んな暗い顔しないで。さっ行こっ!!」
私たちは近くの公園を目指してゆっくり歩いていった。祭りの音が次第に大きくなってくる。私を励まそうといろいろ身近なことを話してくれる智子に本当に感謝した。智子があんまり楽しそうに話してくれるので、自然と笑顔がこぼれた。
「智子。ありがとう。」
「おっなんだか梨香らしくないなぁ。でもやっと元気になったかぁ。もぅ落ち込むなよ?約束だからね!」
と、いいながら小指を差し出してきた。
「うん!」
といって、私も小指を差し出した。
公園に着くとまわりはすごいにぎわっていて、皆楽しそうだった。私たちはベンチに座りながらその光景を眺めてた。
すると、隣にきれいな女の人が座ってきた。
その綺麗さに私たちが釘付けになっていると、その女の人が
「祭りは楽しいかい?」
と聞いてきたので、びっくりして
「は…はい!とっても!」
「いいよね。祭りって。みんながこう笑顔って言うかさ、解放された感じで。日ごろの疲れなんて忘れちゃうよね。」
「そうですよね〜」
と私が桜の木を見ながら答えると、木の下に見覚えある人が見えた。
「う…嘘!?村瀬先輩!?し…しかもこっち来る!!」
「あれ?拓也の知り合い?」
「え?拓也って… 知り合いって言うか、憧れの先輩で…」
村瀬先輩が笑顔でこっちにくる。心臓がドキドキしてきた。

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