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 『クライアナノナカ』    の真相

[495]  ヤルンヴィドの番犬  2010-06-12投稿

まず最初に、
私自身の保護のために、自分の名前ではなく、
ハンドルネームで投稿している事をご容赦頂きたい。


突然だが、
これを見ている方々は、
世間で言う所の
『怪奇現象』
を信じるだろうか。

信じる方には悪いが、
私は正直余り信じてはいない。

こういうものは、
多くは人の心や、
不安が造り出すと思っているからだ。

だから、私はそれを暴き、そうである事を
白日の下に晒すために、
世間で言う
『三流ゴシップ誌』
で、オカルトコーナーを担当している。


元々、音楽や詩が好きだった私は、そちらで将来食べて行く事を夢見ていた。

だが、夢は夢でしかない。

成り行きでこの職業に
なってしまった部分もある。

今でも、たまに詩を携帯電話で活字にし、趣味で投稿したりしている。


…話が反れてしまった。
本題に戻そう。


さて、その『怪奇現象』だが、今の私にとっては重要な収入源であり、
大切な物だ。

職場では、いいネタが、持って来た本人の価値を左右する。

ガセネタや、つまらない記事は、本人をも貶る。

私の職場は、どこにでもいる
『理不尽な上司』
がいるから尚の事だ。

権力に媚びるつもりは
ないが、
敵対するデメリットは
大きい。

だからこそ、私はいいオカルトネタを探していた。

そこへ、同僚から耳寄りな話を聞いた。

最近、半年ほど前から起きている
『連続行方不明事件』
だ。

活字にすると、よく聞く味気無い事件だが、
不可思議な背景がある。

行方不明者は七人。
みな繋がりのない、
赤の他人だ。

では、何故七人と
まとめられているのか。
他にも行方不明者は
全国に数多くいるはず。

七人には、共通点が
一つだけあった。

キーワードは、


『携帯小説』。


同僚から話を聞き、私は
驚き、また記者としての
探求心に狩られた。


行方不明になる事を
まるで暗示しているか
のような内容の
『携帯小説』
が、とある掲示板に
投稿されていた……、

というのだ。

そのタイトルは………













『クライアナノナカ』。

感想

  • 38276: 興味津々です:沙緒 [2011-01-16]
  • 38279: ありがとう。最後まで楽しませられるよう [2011-01-16]

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