スカバンburn!!最終章 -106-
――拓朗の家
琢「いよいよやなー」
部屋で漫画を読みながら、琢磨が間延びした話し方で言った
拓「そうっすねえ」
琢「緊張せんの?」
拓「んー別にぃ。何、応援するために今日は珍しく家に来たん?」
琢「いやープレッシャーかけたろうと思って。」
拓「なんやねん、それ。頑張れくらい言えや」
琢「いや、頑張れは当日がええやろ」
拓「は……当日…?」
琢「俺行くねん、当日。…あれ、言わんかった?」
拓「は…?…来る?何しに?」
琢「まあ…応援しに?…お嬢がどうしてもって…」
拓「…お嬢?」
――慶太郎の家
「大会なんて緊張するね」
遅い夕食を取っていた慶太郎に母が声をかけた
慶「…うん、まあ」
「ちゃんと用意した?明日は朝早いんでしょ?」
慶「大丈夫。…なあ、母さん」
「ん、何?」
慶「話があんねんけど…」
慶太郎は箸を置いた
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