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孤独とキャラメル

[673]  mille(ミル)  2010-06-14投稿
私は今、ひとりだ。愛する人がいない。愛をあげる相手がいない。私は若くはないと思う。でもそれは相対的な年齢でうんと年上の人からすると、若くていいわねと言われる。そして、ティーンエイジャーからするとオバサンの年なのかも知れない。微妙な年齢。20代後半。同級生は子供を産み始めている。新しい家族を産み落としている。
私は今、ひとりだ。だからいろいろ考える。結婚とは何か家族とは何か愛とは何か。考える時間はたっぷりある。答えは出てはまた消えまた消えてはまた出るを繰り返している。それでも私はぼんやり考える。愛するということを。
それはよりよい30代を迎えるために。自分のよりよい未来のために、考えるのだ。すべては自分の幸せのために。これを世間では孤独と呼ぶのだろうか?フランス人は孤独は愛するものだという。自分一人の時間を抱きしめようなものだという。
私は自分が愛しくてたまらない。かわいがれば可愛いがる程に自分が可愛いくなってゆく。一人で飲む珈琲や一人で口ずさむ音楽。すべては自分だけのもの。他人は一切排除している。
私はお砂糖みたいな女の子だったと思う。でもそれを今焦がしている。こうなりたい自分のヴィジョンを持ちそれは私を熱くさせる。お砂糖は熱を帯びてあめ色に輝き艶つやしている。私はもう少し自分を焦がすことにする。女の子から大人の女になるのだ。
今私は甘くて少しほろ苦い大人の女性へと向かっている。

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