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生涯の恋人 6話

[331]  ふく  2006-08-27投稿
午後一時を回った

待ちに待った日曜日
もちろんなかなか眠れなかった
待つ間あくびが止まらない

10分くらい待つと電車が到着した

急いでバックの中から手鏡を取り出し髪のチェックをする

「ごめんごめん!遅れてしまったね。」
「あ、うん。」

『普通は「全然待ってないよ!」何て可愛く言うだろ』

後で後悔しても遅い何せ慣れてないもので…

学校へ歩き始めた

「暑いよね〜。」

沈黙を避けるように彼から言葉をかけてくれた

「何かごめんね。わざわざ休みに出てきてもらって。」

「いや、どうせ暇だし。」

会話がなかなか続かない

沈黙のまま学校に着いてしまった

「どこで勉強する?」

彼の質問に戸惑う

「ホールに行こうか?」

三年生が学年集会で使うホールがあった
『そこなら教室みたいに狭くないから変に気を使わなくていいや』

理由はそれだった

と言っても座るとこが少しあるだけで机なんてない
いかにも『勉強なんてする気はありません』といったような感じだった

「いいよ。」

ホールの腰掛けに二人は座った
二人の間には不自然な隙間がある

「岩村さんはいつも休みの日は学校来てるの?」

「たまに。」

嘘だった
いつもは家でゴロゴロしながら参考書を眺めるだけだ

「すごいよね。大学はどこ行くの?」

「○○大学。一応推薦で。」

「すげぇ!推薦?」
「すごくないよ、ただ筆記が苦手なだけ。」

「それでも推薦で受験できるのってすごいよ。」

そんなふうに言われると照れてしまう

確かに簡単に推薦で受験できるわけではない それなりの成績や実績がいる

でも情けないことに中間テストや期末テストの時は自分なりに頑張ってそれなりの成績を残しているが テスト期間が終わるとパタッと勉強しなくなり全くといっていい程その後は頭に何も残っていない
そのせいで全国である学力テストになると成績はガタガタで全国でも構内でも順位は最下位に近い時もある
先生にも散々注意されていた

「筆記で受験したら行きたい大学、確実に落ちるし。」

「ふ〜ん。」

「熊崎くんはどこ行くの?」

「○○大学。俺は全然受かる確率低いけどね〜。」

「受験まであんまりないし、やばいよね。」

結局参考書を手にしたまま二人とも勉強なんかしようともしなかった
始めから分かりきっていたことだ

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