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スカバンburn!!最終章 -110- 重い

[334]  きゃしー  2010-06-17投稿

慶「…俺の夢は」

黙っていた慶太郎が顔をあげた

慶「…俺の夢は…多分…めっちゃしんどくて、中途半端な気持ちじゃ絶対叶わん。」

猛「…」

慶「あいつの…光希の夢もきっとそう。…だから…不安やねん。夢とこの気持ち…どっちの幸せも手に入れようとしたら、結局どちらか…いや、どっちも捨てるはめになるんじゃないかって。なんていうか、ちゃっちい船にめちゃくちゃ重いもん乗っけたら沈むみたいに」

そう言って両腕の中に顔を埋めた慶太郎を、猛はじっと見下ろし微笑んだ。

猛「じゃあ、その船をもっとでかくしたらいい。」

慶「え?」

猛「手に入れたいもんがいっぱいあるなら、それだけの努力をしたらいい。2つなら2倍、3つなら3倍…口で言うのは簡単で、やるのってのはずっと難しい。でも、最初から諦めるよりはずっとええやろ」

慶「…」

猛「俺、良いこと言うたくない?」

そう言って笑った猛を慶太郎も微笑んで見上げた

慶「…なあタケ」

猛「何?」

慶「俺らはこれからも、親友…か…?」

猛「(;□;)!!(慶太が親友って言うてくれるなんて…!!!)当たり前やんか!お前がどこ行っても俺はお前が好きやで!」

慶「そっか。……ありがとう」

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