【夢くい】22
「シキ探すにも、どこから探したらいいんだか」
「・・首都ゲイルに行こう」
「何で??」
「首都へ行けばエルフの居場所が分かるかも知れない。そしたらまだ場所は絞れる」
「さすがライト♪トキとは大違い!!」
「うるせぇ〜!!」
そこから東に半日程歩き、3人は首都ゲイルへと辿りついた。
「すっげぇ!!」
首都ゲイルにある、この星で1番大きく有名な白門をくぐり、町へ入るとフェスティバルが開いており、町は活気に溢れていた。ライトは足元に落ちているチラシを手に取った。
「何だよそれ??」
「武道大会がおこなわれているらしいな・・」
「武道大会??」
「自分の力を信じ誇りを持っている者達が、自分の力を競い合う大会らしい」
ライトはチラシに書かれていた文字を読みチラシをを丸めてポケットにいれた。
「んで、ライトこれからどうするの??」
ミューはやや興奮気味で町中を見渡した。
「城へ行く」
「・・えぇ!!??いきなり!!??」
「城何かあんのかよ??」
「ああ、王に直接聞くのが1番手っ取り早いだろ」
「それもそうだな」
「2人ともちょっと待ってよ」
「・・置いて行くぞ」
ライトはミューの言葉を流し、足早く城へと向かって行った。
町を横切り先へと進むと、横幅5メートルはある広い道へと出た。
道の脇には木が立ち並び、小鳥達のさえずりが聞こえてくる。道を500メートル程進むと、純白に輝く大きな城の前へとついた。
「綺麗♪」
「・・やっべぇ!!真っ白!!」
「この城は別名「白雪の城」と呼ばれているんだ」
「へぇ〜!!」
ミューとトキは上を見上げ目を見開いていた。
「行くぞ」
城の前には高さ5メートルはある大きな門があり、ライトが門の前へと近づくと、門の向こう側にいた門番が近づいて来た。
「御用件は??」
「俺達は旅の者だ。エルフの事で情報を探している。王に合わせて頂きたい。王と会った事があるんで、俺の名はライト・・そう言って貰えば分かる」
「分かりました。少々お待ちください」
門番は1度門から放れ、門の側にある小さな建物に入って行った。
「おいっ!!お前王の知り合いなのかっ!!??」
「・・まぁな」
「初耳なんだけどっ!!」
「言ってなかったか??」
「聞いて無い!!」
「そら、悪かったな」
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