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〜Stliker〜哀編(3)

[456]  焼き魚  2006-08-28投稿
某月某日午前。結奈はビーチを離れ近くの岸壁に友人を探しに来た時、偶然にも通り掛かった崖で今まさに飛び降りようとしている若い男と遭遇してしまう。
結奈「あ、あの…あ…危ないですよ…。」
結奈は恐る恐るその男に声をかける。
男「……(ボソボソ)」
髪がボサボサのその男は結奈の方を向きながら青白い唇をパクパクさせ何か言ったように見えたが波音のせいで聞こえなかった。そして彼は前を向き引きずりながら大海原へとその足を進めて行く…。
結奈「え?!あ!…ちょっと…」
結奈は慌てふためき、どうする事も出来なかった。その時である!男の前に広がる大海原に異変が起きた!!
バッシャーン!!
巨大な蟹型生物「シュゴォォッ」
何と、蟹の形をしたグルドが現れたのだ!縦横4メートルくらいある巨大な蟹だ。
男の目の前に立ちはだかった蟹ではあったが男の存在には気付かず通り過ぎて結奈に近付いてきた!
結奈「キャーーーー!!」
結奈が叫びながらその場に座り込んだ瞬間、その叫び声を聞いた男の目の色が変わった!そして即座に男は右手に先の鋭く尖った石を握り、蟹型グルドの右目に投げつけた!
ザクッ。
蟹型グルド「シュガゴォォォォォッ!!」
剛速球の如く投げられた石は見事なまでに蟹型グルドの右目に突き刺さった!
蟹型グルドが動けないスキに結奈を抱えて逃げ出す男。
結奈「え??あ、やめてよ!」
今の状況が理解できず首をあちこちに振る結奈。男「…お前、もうすぐで死ぬとこだったぞ!」
男は結奈を抱え、全力疾走で岸壁を駆け降りる中こう続けた。
男「お前この辺の人間じゃないだろ?まぁ俺もそうだが、とにかく下へ降りたら全力で逃げろ。そしてすぐにこの町から出るんだ!この町はまもなくグルドの大群で占拠される!……!?」
2人の目の前にさきほどの蟹型グルドが現れた!その巨大な右手のハサミを振りかざし岩を破壊。その岩を2人に向かって投げつけてきた!
ドカーン!ドカーン!
結奈「イヤァァ!」
男「しっかり俺につかまってろ!」
男は岩をかわしながら下にある段差に飛び移った。そして逃げ切ることに成功し、下の海岸に辿りついた。
男「ここからは自分で逃げろ!」
結奈「ちょっと待って!まだ友達があちこちにいるの!!」
男「じきにストライカー部隊が来る!心配するな!」
だが状況が次第に暗転していくのをこの時は知る由もなかった。続く。

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