スカバンburn!!最終章 -112- 慶太郎のやきもち
拓波翼美秋聖「!?」
光希の腕を握る伸昭の手。
その腕を掴んで伸昭を睨む慶太郎。
伸「…」
光「けいた…ろう…?」
はっとして慶太郎は自分が掴んでいる伸昭の腕を見下ろした。
慶「……あ。(ついうっかり手、出しちゃった)」
伸「何…かな…?」
慶「あー…えっと、(この状況、どうしよ。今さらひけねえや…)」
慶太郎はさっきとは違い、遠慮気味に伸昭の目を見つめた。
猛(行け!慶太!!!がつんと言ったれ!)
光「…?」
伸「…」
伸昭は怪訝そうに慶太郎を見つめる。
慶「あの…“光希”、じゃないです。」
伸「…え?」
光「ん?」
猛「…は?」
慶「“光希”じゃなくて“みっきー”です、あだ名。」
皆「(゜_゜)・・・?」
慶太郎はさっきより力をこめて言った。そんな彼とは違い、メンバーの顔にはハテナが浮かぶ。
伸「あぁ、そっか。ごめんごめん」
伸昭だけは何か理解したのか笑って手を離した。
美「どういうこと?」
猛「ん〜(-_-;)自分以外の人間が“光希”って呼ぶのが嫌やったんとちゃう?」
美「何それ」
聖「ただの焼きもちやん」
拓「…」
光「慶太郎…?」
慶太郎は黙って光希の横を通り過ぎた
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