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時のかなた

[400]  木彩 クラッド  2010-06-29投稿
※この小説のジャンルは読者の自由で読んで下さい。
____________荒れ果てた荒野。
地球には俺だけしかいないのか。状況の把握が出来ない。ただ、一つ把握出来てる事と言えば、
世界滅亡を止める事が出来なかった。
俺の能力があれば止める事が出来たのに。
「くそっ、くそっ、ウァーーーーーー」

時のかなた 第一章
第1話 『希望制作』

荒野を走る一台のワゴン車。ワゴン車の中には、四人の生存者が乗っている。
車内は無言の悲しい空気が立ち込める。恵夏(けいか)と言う14歳の女の子が口を開いた。
「み、みんなぁ、、もう、終わりにしない。」
クラッドと言う黒人のアメリカ人の男が答える。
「アキラメルノハ、ハヤクナイカ?」
巻田(まきた)と言う男が発言する。
「でも、恵夏ちゃんの言うようにもう、止めにしません。時を繰り返し世界を救おうとし初めてからもう三週目っすよ。」
木彩(きさい)と言う女性が言う。
「私たちが知らない場所で世界が変化してるんじゃないかな。私の考えでは今私達のしてることは無駄じゃない。恵夏、お前の言いたい事はわかる。だがここで止めると世界を救うために動く人が居ると思うか?多分、居ないだろうな。だから、今私達が止めてはいけないんだ。もう一度、やり直そう。」
恵夏は「う、うん」と涙を流しながら一言いう。 クラッド達は車を走らせる。
車を走らせてから2時間が経った。
いきなりクラッドが発言した。
「ダ、ダレカイルゾ」
車を停止させた。
荒野の中に一人の少年が倒れていた。
「マジっすかー」
巻田は驚くように言う。
巻田に続き木彩も言う。
「時が進んだな」
恵夏も言った。
「やっとだよ。世界が変わったよ」
____________少年を車内へ入れた。
「オーイ、ダイジョウブカ?」と言いながらクラッドは少年の体を揺らす。「クラッド、興奮しすぎだ。」木彩が言う。
「うぅ、うーん」
少年が起きた。
「ここは、ど・・・こ」
少年は問う。
「キミ、ミチデタオレテタヨ。ダイジョウブ?」
クラッドは少年に聞く。
「ここは僕達の車の中ッス。僕達、怪しい奴じゃあ無いんで心配しなくていいっす。」
巻田が少年の問に答え、少年を安心させる。

第1話

END

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