クリスタルクラッシュ6―?
「わかった」
ダリルは眉を寄せながら小さく頷いた。
ダリルはエナンの家の裏まで来ると、
「何かあったのか?」
と、尋ねた。
「宰相府に動きがありました」
エナンは神妙な面持ちで答えた。
「宰相府?」
「宰相府が王に対して反旗を翻したのです」
「内乱みたいなものか?」
「いえ、内乱ではありません。保養所建設の予算を凍結したのです」
「凍結!?」
ダリルは驚きの表情を浮かべた。
「正確に言えば予算を別の事業に回したのです。宰相の独断で」
「おいおい…それじゃ、保養所建設がなくなって奪取計画自体がおじゃんになったって事か?」
「いえ、そうはなりませんでした」
エナンは首を横に振りながら、唇を噛んだ。
「宰相を軟禁して、予算を元に戻しましたから」
「宰相軟禁って…やばいじゃねぇか!お前の情報源が機能しなくなるって事だろ!?」
「そうです」
「そんな…」
ダリルは天を仰いだ。
「ただ、まだ希望はあります」
「希望?」
「彼女の事です」
エナンは銀縁眼鏡をかけ直して、鋭い眼差しで小屋のある方向に目をやった。
ダリルは眉を寄せながら小さく頷いた。
ダリルはエナンの家の裏まで来ると、
「何かあったのか?」
と、尋ねた。
「宰相府に動きがありました」
エナンは神妙な面持ちで答えた。
「宰相府?」
「宰相府が王に対して反旗を翻したのです」
「内乱みたいなものか?」
「いえ、内乱ではありません。保養所建設の予算を凍結したのです」
「凍結!?」
ダリルは驚きの表情を浮かべた。
「正確に言えば予算を別の事業に回したのです。宰相の独断で」
「おいおい…それじゃ、保養所建設がなくなって奪取計画自体がおじゃんになったって事か?」
「いえ、そうはなりませんでした」
エナンは首を横に振りながら、唇を噛んだ。
「宰相を軟禁して、予算を元に戻しましたから」
「宰相軟禁って…やばいじゃねぇか!お前の情報源が機能しなくなるって事だろ!?」
「そうです」
「そんな…」
ダリルは天を仰いだ。
「ただ、まだ希望はあります」
「希望?」
「彼女の事です」
エナンは銀縁眼鏡をかけ直して、鋭い眼差しで小屋のある方向に目をやった。
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- クリスタルクラッシュ11―14
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