恋を知らぬ男の日常4
さて、今日も一日頑張りますか。
・・・・・・何て思った自分が今では懐かしいですね。
「こちゅうみょんはおきゅまりでひょうか!?」
今日も二ノ宮さんは絶好調です・・・・・・。
というか昨日より悪化している気が・・・・・・。
噛みすぎてもう日本語かどうかも怪しくなって来ていますし、何より昨日は声が裏返ってはいなかったはずです!
お客様がお帰りになった後、二ノ宮さんは僕にまた謝ってきます。
「すみませんでした!」
「いえ、謝らなくても良いんですが、何で昨日より悪くなっているのですか?」
「えっ!?酷くなってましたか!?」
あ、気付いてなかったんですね。
「何で〜!」
二ノ宮さんは頭を抱えてしゃがみ込んだ。
・・・・・・ヤバイですね。このままだと午後からのピーク時は昨日の二の舞になってしまう・・・・・・あ、そうだ!
「二ノ宮さん、お使いを頼んでも良いでしょうか?」
「お使いですか?」
反省モードから立ち直って二ノ宮さんは聞き返してきた。
「はい、コーヒー豆が切れかけているので買いに行って下さい」
「はい、分かりました」
「隣町にある『じゅんあい』って言う店で『いつものお願いします』と言えば分かると思います」
「でも私行くの初めてなのに分かりますかね?」
「制服着てるから分かると思いますが、その時は店の名前を言って下さい」
「・・・・・・あの」
二ノ宮さんの表情がいきなり険しくなった。
ど、どうしたんだろう?
「・・・・・・そういえばこの店の名前何でしたっけ?」
なっ!なんですとー!?
「『若葉』ですよ!わ・か・ば!」
「あー、そうでしたそうでした!」
「じゃあこれお金です」
「はい、では行ってきます」
お金を受け取ると二ノ宮さんは走って出て行った。
「これでもし転んだら本当の・・・・・・」
「ふぎゃ!」
ドサ。
・・・・・・ドジでした。
午後3時辺りからがこの店のピーク時で、やはりお客様には学生が多いです。
「潤一さん、いつものお願いします」
「今日も来てくれたんですね、寺内さん」
この娘は寺内美里さん。ごひいきにしてくれている女子高生である。
「もう、いつも美里って呼んでって言ってるのに」
「すみません寺内さん。何せ職業柄、お客様は神様だと思っているものですから」
「だ、だったら神様からの命令です。私と付き合ってください!」
・・・・・・何て思った自分が今では懐かしいですね。
「こちゅうみょんはおきゅまりでひょうか!?」
今日も二ノ宮さんは絶好調です・・・・・・。
というか昨日より悪化している気が・・・・・・。
噛みすぎてもう日本語かどうかも怪しくなって来ていますし、何より昨日は声が裏返ってはいなかったはずです!
お客様がお帰りになった後、二ノ宮さんは僕にまた謝ってきます。
「すみませんでした!」
「いえ、謝らなくても良いんですが、何で昨日より悪くなっているのですか?」
「えっ!?酷くなってましたか!?」
あ、気付いてなかったんですね。
「何で〜!」
二ノ宮さんは頭を抱えてしゃがみ込んだ。
・・・・・・ヤバイですね。このままだと午後からのピーク時は昨日の二の舞になってしまう・・・・・・あ、そうだ!
「二ノ宮さん、お使いを頼んでも良いでしょうか?」
「お使いですか?」
反省モードから立ち直って二ノ宮さんは聞き返してきた。
「はい、コーヒー豆が切れかけているので買いに行って下さい」
「はい、分かりました」
「隣町にある『じゅんあい』って言う店で『いつものお願いします』と言えば分かると思います」
「でも私行くの初めてなのに分かりますかね?」
「制服着てるから分かると思いますが、その時は店の名前を言って下さい」
「・・・・・・あの」
二ノ宮さんの表情がいきなり険しくなった。
ど、どうしたんだろう?
「・・・・・・そういえばこの店の名前何でしたっけ?」
なっ!なんですとー!?
「『若葉』ですよ!わ・か・ば!」
「あー、そうでしたそうでした!」
「じゃあこれお金です」
「はい、では行ってきます」
お金を受け取ると二ノ宮さんは走って出て行った。
「これでもし転んだら本当の・・・・・・」
「ふぎゃ!」
ドサ。
・・・・・・ドジでした。
午後3時辺りからがこの店のピーク時で、やはりお客様には学生が多いです。
「潤一さん、いつものお願いします」
「今日も来てくれたんですね、寺内さん」
この娘は寺内美里さん。ごひいきにしてくれている女子高生である。
「もう、いつも美里って呼んでって言ってるのに」
「すみません寺内さん。何せ職業柄、お客様は神様だと思っているものですから」
「だ、だったら神様からの命令です。私と付き合ってください!」
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