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スカバンburn!!最終章 -117- お疲れさまの拍手

[347]  きゃしー  2010-07-06投稿

――拓「5位かぁ…」

秋「ギリギリ入賞やな」


会場の外――先ほどまであんなにいた人々が、今は全く見当たらない。


幅の広い階段に9人は力なく座っていた。

翼「終わっちゃった…な」

美「うん…」

秋「そっか…終わっちゃったんか……」

拓「うん…終わったんや…」

皆「……」

黙り込む9人。その9人に近づく人影。その女性が彼らに声をかけた

「聖二」

振り返った聖二の目が見開かれ、翼と猛は慌てて姿勢をただした。

聖「母さん?!」

聖二は慌てて立ち上がった。

「ずいぶん疲れてそうね」

聖「な…なんでおるん?」

「賢一がね、どうしても行けって言うから…」

聖「え…」

母親は8人の顔を順番に見た後、また聖二に視線を戻した。

「あなたがずっと懸命にやり抜いたもの?」

母の穏やかな表情にほっとしたように聖二は笑った

聖「うん。」

「そう…お疲れさま」

聖二は笑ったが、目の前が滲みうつ向いた。
そんな聖二を見て微笑むメンバー。


翼「リーダーお疲れ!!」

猛「いつもごめんな!」

拓「今日まで引っ張ってくれてありがとう!」

8人の感謝の言葉と拍手に聖二は包まれた。



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