携帯小説!(PC版)

天の川

[380]  東雲  2010-07-07投稿

いくら桜を見ようとも
いくら月を見ようとも
おぬしに勝るものは

決してないのじゃ

余はただただ胸が痛む
余はただただ涙が出る
おぬしを想うだけで

心が空になるのじゃ

おぬしも見ているならば
おぬしも願うのならば
この天の川を辿ろう

きっとおぬしに行き着く

光り輝く川で余とおぬしは繋がっている

剣を振るおうとも 権を振るおうとも

おぬしに刃は決して届かぬ距離にある

ならば辿るしかあるまい

天の川を

空に浮かぶ天の川を…

おぬしの世界に繋がるあの川を…

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