クリスタルクラッシュ6―?
ところがどの文献にも決まって書かれているのは「装飾品をはめる為の穴」だけ。
それはわかっている。
問題は「どんな装飾品をはめる穴なのか」だ。
さらに調べていくと、エナンはある事に気がついた。
ルビーやサファイアなどの装飾品をはめる事はどの国のどの民族も行っているが、ただ一つ、装飾品を一切はめないとされている民族があった。
フール族である。
「おかしい」
エナンはメディナがザックにプレゼントした剣に装飾品をはめる穴があった事で、この説明に疑問を持った。
ここで彼はある逆説的な考えを思いついた。
それは「ある装飾品以外をはめる事はしない」というものである。
その「ある装飾品」に対する答えは既に彼の頭の中にあった。
だが、
「用途がわからないし、なぜそれをザックさんに渡したのかもわからない」
として、彼はその装飾品に対しての考察を止め、これまでの調査の経緯と自分の考えをリリアに伝えた。
リリアはそれを聞いて、「クリスタルクラッシュ」という幼い頃に聞いたこの名称が、脳裏に浮かんだ。
「クリスタルクラッシュ」とは、帝国軍が創設したクリスタルを用いた戦闘部隊の名称である。
それはわかっている。
問題は「どんな装飾品をはめる穴なのか」だ。
さらに調べていくと、エナンはある事に気がついた。
ルビーやサファイアなどの装飾品をはめる事はどの国のどの民族も行っているが、ただ一つ、装飾品を一切はめないとされている民族があった。
フール族である。
「おかしい」
エナンはメディナがザックにプレゼントした剣に装飾品をはめる穴があった事で、この説明に疑問を持った。
ここで彼はある逆説的な考えを思いついた。
それは「ある装飾品以外をはめる事はしない」というものである。
その「ある装飾品」に対する答えは既に彼の頭の中にあった。
だが、
「用途がわからないし、なぜそれをザックさんに渡したのかもわからない」
として、彼はその装飾品に対しての考察を止め、これまでの調査の経緯と自分の考えをリリアに伝えた。
リリアはそれを聞いて、「クリスタルクラッシュ」という幼い頃に聞いたこの名称が、脳裏に浮かんだ。
「クリスタルクラッシュ」とは、帝国軍が創設したクリスタルを用いた戦闘部隊の名称である。
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