届かなかったオモイ
3年の春
彼女の夢を見た
「木田君〜!一緒に学校行こう!」
なぜか彼女は、貧乏な我が家に来て自分を誘っている……
しばらくしてから、夢の中の僕が出てきて彼女に何かを怒っている。しかし彼女はニコニコして何かを言っている…やがて2人は一緒に学校に向かって歩いている……2人の間には笑顔しかない……………
――不思議だった。
忘れたはずの彼女の存在をなぜ今更?
その日学校に着いた僕は、速足で教室に向かった!
今まで知らなかった訳ではないのに、彼女と同じクラスな事に驚いた!初めて新しいクラスの名簿を見たようだった……
夢を見た日から何かが変わっていた……
ある日、思いきって聞いてみた
「なぁ、中岸?
これってどう思う?」
数少ない友達の中岸は、僕の顔をジッと見て
「それ、恋だな」
と、一言だけ答えた。中岸は僕が彼女の事を諦めた事は知っていた。しかしこれ以上の事は言わず黙って肩を叩いて席に戻っていった……
中岸に言われた事もあってか、彼女の姿が、彼女の放送で、スピーカーから聞こえる声が、全てが今までと違うように感じた。
今までの毎日が変わった。ただ変わらないのは『好き』と想うだけ。そう、僕は1年の時と何も変わっていなかった。変わったのは、諦められない『叶わない、一途な恋』
彼女の夢を見た
「木田君〜!一緒に学校行こう!」
なぜか彼女は、貧乏な我が家に来て自分を誘っている……
しばらくしてから、夢の中の僕が出てきて彼女に何かを怒っている。しかし彼女はニコニコして何かを言っている…やがて2人は一緒に学校に向かって歩いている……2人の間には笑顔しかない……………
――不思議だった。
忘れたはずの彼女の存在をなぜ今更?
その日学校に着いた僕は、速足で教室に向かった!
今まで知らなかった訳ではないのに、彼女と同じクラスな事に驚いた!初めて新しいクラスの名簿を見たようだった……
夢を見た日から何かが変わっていた……
ある日、思いきって聞いてみた
「なぁ、中岸?
これってどう思う?」
数少ない友達の中岸は、僕の顔をジッと見て
「それ、恋だな」
と、一言だけ答えた。中岸は僕が彼女の事を諦めた事は知っていた。しかしこれ以上の事は言わず黙って肩を叩いて席に戻っていった……
中岸に言われた事もあってか、彼女の姿が、彼女の放送で、スピーカーから聞こえる声が、全てが今までと違うように感じた。
今までの毎日が変わった。ただ変わらないのは『好き』と想うだけ。そう、僕は1年の時と何も変わっていなかった。変わったのは、諦められない『叶わない、一途な恋』
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