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天使のすむ湖38

[369]  雪美  2006-08-29投稿
岬は俺の肩をつかむと、
「私は、一樹と香里さんのために言ってるのよー今のままじゃ、いつかうちの新聞部や生徒指導課に香里さんとの交際がばれてしまうと思うの、そしたらきっと指導じゃすまなくなるわ、最悪の場合は退学だってありえるんだから、そしたらあんなに熱心に勉強をみてくれてる香里さんが悲しむのよ。それでもいいの?一樹は?」
「よくはないけど、だったら岬と付き合ってることにすれば問題はないんじゃないか?」
すると、岬は寂しそうに
「本当はそうしたいけど、私は身を引くって香里さんに宣言したのよ、出来るわけないじゃない・・・だから、別の話題を作って隠れ蓑にするのよ、そうすれば、同性愛じゃ処分はしないと思うわ。」
うんざりして、
「それでも俺はいやだーそれに、香里がなんて言うか心配だよ。」
と俺が言うと
「それなら、香里さんには、いい案じゃない頼みますね。と電話で許可をもうもらってあるわよー後は一樹が協力すれば良いだけじゃない。」
ニコニコと言う岬が鬼に見えた。
「俺はノーマルだー」
「だからーそれは私はよく知ってる。二人の交際を邪魔されないためのカムフラージュなのよ、わかって、絶対成功するからーそれに、卒業してしまえば大学にはそんな校則はないから自由に出来るんだから、それまでの我慢よ。」
平然と言ってのけた。
俺が落ち込んで頭を抱えていると、
「きまりーじゃあ今日から香里さんの送り迎えはやめて、一樹と桜井君で登校下校するのよーそうすれば、だんだん二人きりが多くて怪しいって話になるからねー」
なんだか岬が俺には喜んでいるように見えた。

俺を守りたい、その一心で考え付いたことなんだろうけどーひどすぎるよー
心でないた。
その話題の噂を岬が流す予定らしい、けど、俺はすっきりとしなかった。

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