風鈴
夜風に揺れてる
淋し気な君の声
僕を癒してくれた
君にお礼を
夏草が顔を出して
伝えた季節
蝉時雨のなか
駆け回る
そんな
幼き頃の思い出
今まで忘れていた
どうして人は大人になるたび
色々置いていくの
昔 母さんが言ったんだ
自分の好きな様に
生きればいいと
僕は今、笑っているかな
つまらない意地を張り
生きちゃいないか
広がる青い空
眺めながら
誰かの不幸なんて
願っている僕は
きっと
あなたが望んでいた
僕ではないだろう
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
許されはしないだろう
あの日の僕へ、あの日の母へ
僕は悪いことをしたね
昔 母さんが言ったんだ
自分の好きな様に
生きればいいと
僕は今、笑っているかな
つまらない意地を張り
生きちゃいないか
世界がいくら歪んだとしても
僕は僕のまま
生きたいと思う
冷たい言葉だけがある訳じゃない
純粋を忘れずに
大人になりたかった
ほら、 あの日の風鈴のように
清んだ心音(おと)を奏でていたい
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