スカバンburn!!最終章 -122- 答えあわせ
秋「もう!翼、邪魔!!」
翼「俺ちゃう!タケがでかいせいやって!」
壁に隠れ、こっそり様子を窺う7人組。
美「あんたらうるさいで!」
翼「ごめんなさぁい」
聖「たく…お前、ほんまにええんか?」
拓「うん、ええねん。これで…」
昨日のこと――
拓「慶太郎!ええんか?」
慶「…何が?」
拓「何がって、光希やんか!お前のいつもの自信はどこいったんや」
慶「…」
拓「何を迷うんや。夢とか距離とか、そんなことか?ええか、好きって気持ちに勝つもんなんかないんやぞ!!」――
拓朗は必死に覗き込む翼達の後ろでぼんやり映る光希の姿を眺めていた。
慶「もう一回、俺はお前の気持ちに、今度はもっとうまく答えてやる。」
光「…?」
慶「確かに俺は今、自分の夢のことしか頭にない。なんとなくとか、そんな中途半端な気持ちでなれるほど楽な道じゃないってわかってるから…光希の夢もそうやろ?」
光「うん…」
慶「だから、今は、お互いのためにも夢を叶えるために頑張らなあかんと思うねん。…でも、」
光「…」
慶太郎は視線を落とし、深く息を吸い込んだ。
そして、もう一度光希に、光希の目に視線を戻した。
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