携帯小説!(PC版)

光マツリ

[431]  かぁ  2006-08-30投稿
スライダーTownのまんなかにあるのは大きなサーカス場。今日もスライダーザストーリーズサーカス団のショウがくりひろげられていた。矢吹 七月(ツキ)は空中ブランコ担当だったけど今じゃ、レギュラーをとられサーカス団の雑用・補欠として働いている。空中ブランコをしていたのはもう今から1年前のことで、そのころは“少年空中ブランコ”と騒がれ、大ブレイクしたものだった。けど今は雑用。悲しい事実。
『ナツキ!雑巾と紅茶!』そう言ったのはココの団長・通称オッサン。みんなあだ名がついてるものだ。ツキは“ナツキ”と呼ばれるのが嫌だった。だって女っぽくない??それが理由。ツキは皆にツキって呼ばせている。でもオッサンは何度言ってもナツキって呼んでくるんだった。
『もぉ、その名前ではやめてって言ったじゃんよ!!』そういいながらも雑用をこなすのだった。今ツキがいるのは楽屋部屋。ステージのすぐ後ろにあって次の芸人がひかえている場所。すると数千の観客の観客がきこえた。どうやら動物芸はもうおわるらしい。するとオッサンのアナウンスが聞こえた。『次は少年の空中ブランコです!それまでの間5分の休憩がありますのでおまちください。』そしてまた歓声。…え?まってよ…今、少年の空中ブランコって言った…?

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