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人間観察実況 大原恭也編 1

[777]  デフレーター  2010-07-29投稿
A:本日から始まりました斬新な企画。「人間観察実況」
実況は私、Aがお送りします。そして解説は、人間観察歴20年。ベテラン人間観察家のBさんです。
B:どうも。人間観察家のBです。よろしくお願いします。
A:よろしくお願いします。さてBさん。まずは人間観察の醍醐味といいますか面白さとはどのようなものなのでしょう。
B:そうですね。一人の人をずっと注目して見ていますとですね…見た目や普段の様子からは想像もつかない意外な一面が見えたりするんですよ。
そのギャップといいますか、「あーこういうとこもあるんだ」っていう驚きがあって、なかなか楽しいんですよね。ええ。
A:なるほど…一見して地味というか暗い印象の人間観察にも楽しい部分があるんですね。
B:それは人間観察家である私への侮辱と捉えてよろしいでしょうか。
A:いえ。滅相もございません。失礼いたしました。
B:でも一番の見所はこれが企画として成立するかどうかですがね。
A:そうですね。まあ成立しなければ終わらせるまでです。
B:すごい権限をお持ちで。
A:さて、本日の観察対象はどなたでしょうか。
B:はい。本日はこちらの方です。
A:…ほう。若い男性…しかもかなり長身で肌も浅黒く顔立ちもいいですね。
B:彼は大原恭也(おおはらゆきや)さんという25歳のフリーターです。
A:ほう…25歳でフリーター…やはりこのご時世なかなか職が見つからないんですかね。
B:いえ。彼はまるで働く気がありません。
A:それを世間一般ではニートと言いますね。
B:見るからに遊んでそうですよね。
A:そんな大原さんですが…今洗面台の鏡に向かって何かしてますね。

大「あー…寝癖直んねー」

B:整髪剤つけながら寝癖と格闘していますね。
A:…と今大原さんの詳細が入ってきました。
えー…大原恭也さん25歳。大学卒業後は定職につかず、親からの仕送りで暮らす。
最近渋谷で声をかけて意気投合した宮沢麻莉奈さん22歳と連絡先を交換。
頻繁にメールを続け、デートもしている。とのことですね。…これは端的に言うとどういうことでしょう。
B:親のすねかじりがいい歳してナンパで知り合った女の子とイチャイチャですね。
A:ありがとうございます。さて、大原さんどうやら髪が落ち着いたようです。


続く

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