クリスタルクラッシュ7―?
「…すまんが、外に出てくれ」
サクリスは左右に佇立している兵士に目配せして、部屋の外に出るように促した。
「は…」
兵士たちは一礼すると、静かに部屋から出て行った。
「…クリスタルだと?」
サクリスは困惑したような表情で、手紙にもう一度目を通した。
「エリック王は四年前からクリスタル集めに着手しています。そして今、それらの隠し場所を保養所という名目で建設しているのです」
「なるほど」
若者の返答に、彼は大きく息を吐いて頷いた。
「帝国が血眼になって探していたクリスタルが我が国にあるとはな…それで?エリックはクリスタルを集めて何をしようとしているのだ?」
「他国への侵略です」
「…」
「このままでは我が国は帝国と同じ道を辿る事になってしまいます!」
若者は少し強めの言葉で意見を述べた。
「にわかには信じがたいが、サイファ殿がそう仰られるならそうなのであろう」
サクリスは手紙を懐にしまうと、
「その方、面を上げよ」
と、若者に命じた。
「は…」
若者はゆっくりと頭を上げた。
「名は?」
「リカルドと申します」
「リカルドか。サイファ殿とはどのような関係だ?」
「敢えて申し上げるなら『出来の悪い弟子と師匠』の関係でしょうか」
「…なるほど」
サクリスは苦笑して、白い髪が目立ち始めた頭を掻いた。
サクリスは左右に佇立している兵士に目配せして、部屋の外に出るように促した。
「は…」
兵士たちは一礼すると、静かに部屋から出て行った。
「…クリスタルだと?」
サクリスは困惑したような表情で、手紙にもう一度目を通した。
「エリック王は四年前からクリスタル集めに着手しています。そして今、それらの隠し場所を保養所という名目で建設しているのです」
「なるほど」
若者の返答に、彼は大きく息を吐いて頷いた。
「帝国が血眼になって探していたクリスタルが我が国にあるとはな…それで?エリックはクリスタルを集めて何をしようとしているのだ?」
「他国への侵略です」
「…」
「このままでは我が国は帝国と同じ道を辿る事になってしまいます!」
若者は少し強めの言葉で意見を述べた。
「にわかには信じがたいが、サイファ殿がそう仰られるならそうなのであろう」
サクリスは手紙を懐にしまうと、
「その方、面を上げよ」
と、若者に命じた。
「は…」
若者はゆっくりと頭を上げた。
「名は?」
「リカルドと申します」
「リカルドか。サイファ殿とはどのような関係だ?」
「敢えて申し上げるなら『出来の悪い弟子と師匠』の関係でしょうか」
「…なるほど」
サクリスは苦笑して、白い髪が目立ち始めた頭を掻いた。
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