がんばったで賞 16 〜いじめが、始まる〜
「おい遅いぞ。2人とも。」
ユウタがせかした。
「ハァー、ハァー、なんとか間に合って良かった〜。」
『良かった…。』
するとサユが、
「なになに〜?2人、手なんか繋いじゃってさ。」
カズヒロは顔を赤らめた。「…ひゅーひゅー。」
アキは、照れ臭そうにカズヒロの手を離した。
その光景を、憎そうなまなざしで見る女子4人。
4人のうちの、リーダーといってもいいのか、アズサは、
「調子乗ってんじゃねーよ…。」
…いじめが、始まろうとしていた。
「耳が聞こえないくせに…。」
私には、聞こえないいじめが。
知らない所で。
「あいつ…保健委員だよね。」
アズサの目が光る。
「あっ、まさかアズサ…。」
「ご名答。仮病使うのよ。授業中に。」
アズサの計画が、今始まろうとしていた。
「この動詞は、ラ行変格活用が使われていて…。」
「先生!」
「…何?」
「アズサさんが…お腹痛いって…。」
「えっ…保健委員!」
アキは、サユに呼ばれた。「アズサさんが、お腹痛いって…、だから保健委員って…。」
アキは、手をあげた。
「じゃ、連れてってあげて。」
アキは、保健室に連れていった。
その途中、
「ごめん。トイレいい?」『…分かった。』
唇の動きを読み取り、アキはアズサをトイレに連れていった。
そのトイレの中に、数人の女子がいた。
「来た来た。耳の聞こえない、ろうの人。」
アズサも、ケロッと態度を変えた。
「分かるようにゆっくり言ってあげる。耳の聞こえない、ろう女!」
…笑ってる…。
…私の事、バカにしてる…
ユウタがせかした。
「ハァー、ハァー、なんとか間に合って良かった〜。」
『良かった…。』
するとサユが、
「なになに〜?2人、手なんか繋いじゃってさ。」
カズヒロは顔を赤らめた。「…ひゅーひゅー。」
アキは、照れ臭そうにカズヒロの手を離した。
その光景を、憎そうなまなざしで見る女子4人。
4人のうちの、リーダーといってもいいのか、アズサは、
「調子乗ってんじゃねーよ…。」
…いじめが、始まろうとしていた。
「耳が聞こえないくせに…。」
私には、聞こえないいじめが。
知らない所で。
「あいつ…保健委員だよね。」
アズサの目が光る。
「あっ、まさかアズサ…。」
「ご名答。仮病使うのよ。授業中に。」
アズサの計画が、今始まろうとしていた。
「この動詞は、ラ行変格活用が使われていて…。」
「先生!」
「…何?」
「アズサさんが…お腹痛いって…。」
「えっ…保健委員!」
アキは、サユに呼ばれた。「アズサさんが、お腹痛いって…、だから保健委員って…。」
アキは、手をあげた。
「じゃ、連れてってあげて。」
アキは、保健室に連れていった。
その途中、
「ごめん。トイレいい?」『…分かった。』
唇の動きを読み取り、アキはアズサをトイレに連れていった。
そのトイレの中に、数人の女子がいた。
「来た来た。耳の聞こえない、ろうの人。」
アズサも、ケロッと態度を変えた。
「分かるようにゆっくり言ってあげる。耳の聞こえない、ろう女!」
…笑ってる…。
…私の事、バカにしてる…
感想
- 39636: 困難続きか…でも作品としては現実的で素敵です…さんちゃん [2011-01-16]
- 39654: ありがとうございます?るーろく [2011-01-16]
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