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がんばったで賞 17 〜うるむアキの目〜

[353]  るー6  2010-08-06投稿
これ…罠だったんだ…。
アキは、逃げようとした。しかし、長い髪を掴まれた。
「こっち来ようか。」
体育館の裏。
アキはまず、突き飛ばされた。
「耳が聞こえねーくせに調子乗りやがって…ムカつくんだよ!」
アズサの目は血走っていた。
すると、1人の女子が、ノートを取り出し
「ねぇこの言葉、ノートに書いてあげようよ。」
「いいねぇ〜。」
アズサは、さっき言った言葉をノートに書いて、アキに見せつけた。
『耳が聞こえねーくせに調子乗りやがって…ムカつくんだよ。』
…ムカつくんだよ。
アキの目は、潤み始めていた。
だけど、絶対にこいつ達の前では泣きたくない。
アキは、アズサを睨みつけた。
「何その目?」
何もしゃべらず、アズサを突き飛ばした。
「何すんだよ!」
…負けたくない。
こんな奴なんかに…。
しばらくもめてるうちに、先生がやってきた。
「何してるの!授業中よ!」
その声を聞いたアズサは、一目散に逃げていった。
アキは、耳が聞こえないので、何が何だか分からず、あたふたしていた。
あたふたしているうちに、先生に捕まった。
「何してたの。」
『私は…私は悪くないんです…。』
「分かってる。ちょっと来なさい。」

感想

  • 39657: さて良い方向になるか…悪い方向になるか…緊迫です…さんちゃん [2011-01-16]

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