有明の夢
俺はいわゆるヲタクだ。発音はオタクじゃなくて、ヲタクだ。
好きなアニメは『けいおん！』で、
ＣＤもしっかり１曲につき鑑賞用・飾り用・保存用と３枚購入している。
彼女はもちろんいないし、けいおんの唯ちゃんは「俺の嫁」だからつくる必要がない。
が、やはり、ヲタクにも客観的な視点があり、
周りにはこの趣味を言っていない。
もしバレたら、クラスの女子から毛嫌いされることは必然だし、
崇高な趣味を理解しない奴にバカにされるのも腹立たしいからだ。
だから、俺はそれを隠すためにヲタ臭のしない友達とつるんでいる。
よくするバンドの話とか、マジ興味ないんだよね。…「けいおん！」のバンドは神だけど。
しかしながら、完全に隠すのは限界があり、
隣の席の女にバレないかヒヤヒヤすることがある。
数学の時間に
「ムズイ…この問題むりぽ」と言ったり、
本に挟んであるしおりが「唯ちゃん」だったりと、ボロを出すこともしばしば。
最近、女は感づいたのか俺の方をよく見てるし、気をつけねばならん！
隣の女は嫌いじゃない。だがミーハーそうなのが気にくわない。ヲタを馬鹿にしてる点とか。
この前も
「ヲタ公と付き合うとかマジむり」
って言ってたしな。
（心なしか「ぽ」が付いていたような）
でも、いいところもあるんだぜ。
俺のベースを褒めてくれたんだ。
実は、奴は知らないが、それは澪ちゃん（けいおん）がアニメで使うベースと同じなんだよな。
だけど、ここ2・3日女の様子がおかしい。
「あのさ…あ、やっぱいい」って調子で何か言いたいらしい。
そしたら、置き手紙があった。意外なことに
「Ｋくんへ。お台場の花火大会一緒に行きませんか」って。
一瞬揺らいだが、その日は有明で夏コミがあるんだ。
もちろん、コミケ命だから断った。
これで隣の女とは気まずくなるかもしれないが、
そうならなかったら
今度俺から誘ってみるかな。
嫌いじゃないし。
俺もあいつのこと見てたからよく目が合ったんだよな。
おわり。
同時に「私の王子様」編もごらんください。
好きなアニメは『けいおん！』で、
ＣＤもしっかり１曲につき鑑賞用・飾り用・保存用と３枚購入している。
彼女はもちろんいないし、けいおんの唯ちゃんは「俺の嫁」だからつくる必要がない。
が、やはり、ヲタクにも客観的な視点があり、
周りにはこの趣味を言っていない。
もしバレたら、クラスの女子から毛嫌いされることは必然だし、
崇高な趣味を理解しない奴にバカにされるのも腹立たしいからだ。
だから、俺はそれを隠すためにヲタ臭のしない友達とつるんでいる。
よくするバンドの話とか、マジ興味ないんだよね。…「けいおん！」のバンドは神だけど。
しかしながら、完全に隠すのは限界があり、
隣の席の女にバレないかヒヤヒヤすることがある。
数学の時間に
「ムズイ…この問題むりぽ」と言ったり、
本に挟んであるしおりが「唯ちゃん」だったりと、ボロを出すこともしばしば。
最近、女は感づいたのか俺の方をよく見てるし、気をつけねばならん！
隣の女は嫌いじゃない。だがミーハーそうなのが気にくわない。ヲタを馬鹿にしてる点とか。
この前も
「ヲタ公と付き合うとかマジむり」
って言ってたしな。
（心なしか「ぽ」が付いていたような）
でも、いいところもあるんだぜ。
俺のベースを褒めてくれたんだ。
実は、奴は知らないが、それは澪ちゃん（けいおん）がアニメで使うベースと同じなんだよな。
だけど、ここ2・3日女の様子がおかしい。
「あのさ…あ、やっぱいい」って調子で何か言いたいらしい。
そしたら、置き手紙があった。意外なことに
「Ｋくんへ。お台場の花火大会一緒に行きませんか」って。
一瞬揺らいだが、その日は有明で夏コミがあるんだ。
もちろん、コミケ命だから断った。
これで隣の女とは気まずくなるかもしれないが、
そうならなかったら
今度俺から誘ってみるかな。
嫌いじゃないし。
俺もあいつのこと見てたからよく目が合ったんだよな。
おわり。
同時に「私の王子様」編もごらんください。
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