夏笑 ナツエミ 第12話
「…待てよ。」
エミを追って、俺も席を立った。
ファミレスから出ると、蒸し暑い。
にも関わらず、エミは走り出した。
ヒールのついたサンダルなのに器用に走る。
俺はエミを追いかけた。
追いかけて3分すると、エミがしゃがみ込んでいた。
足をくじいたようだ。
俺はエミを近くの公園に連れていった。
公園の水道でハンカチをぬらす。
そして、それでエミの足を冷やした。
「…大丈夫?」
と俺は聞いた。
「うん…。」
とエミはうつむく。
「そのハンカチ貰っていいから。」
俺はエミをベンチで休ませた。
「…。」
2人に沈黙が訪れた。
「どう?痛みなくなってきた?」
「…うん。」
「よかった…。」
「…」
「ハイヒールで走るのはやめようね。」
「…うん。」
「さっ、送っていくよ?歩けないだろ?」
俺はエミを軽々おぶった。
コウたちには、先に帰ると電話して、エミを家まで送ることにした。
俺は心にひっかかることを伝えることにした。
「ねえ…
さっき、
エミちゃんは、クラスの女子に焼きもち妬いたんだょね?」
エミは怒り口調で言った。
「…そうだよ」
俺は言った。
「…俺の彼女でもないクセに。」
チュッ
エミ:「え??」
感想
- 39659: 初めまして。僕は、がんばったで賞を書いている、るーろくです [2011-01-16]
- 39660: とても、続きが気になりますね。わくわくしました。るーろく [2011-01-16]