夏笑 ナツエミ 第13話
俺はエミをおぶったまま、後ろを向いて、軽くキスをしたのだ。
「これで、俺の彼女になってくれる?」
俺はエミに尋ねた。
「…ユッキーのこと、好きになりかけてると思う。
でも、もう少し考えさせて。」
エミはうつむいて答え、続けた。
「…それから、さっき、変な嫉妬してごめんね。」
俺は言った。
「むしろ嬉しかったけど?
俺はいつまでも返事待ってるからさ。」
エミは答えた。
「ありがと。」
俺はエミを家まで送って、帰宅した。
“好きになりかけてると思う”
エミの気持ちが知れたことが嬉しかった。
もっと、エミのことが知りたくなった。
エミの笑顔の理由になりたいな…なんて考えながら、眠った。
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