QUEEN of QUEEN〜赤い旅人?〜
鼓膜に骨に響いた音は次第に静まり、街の人々の悲鳴も比例するように止んだ。
皆が様子を伺い、たたずをのんだ刹那…
悲鳴とも叫びとも言えるような、高く低く先ほどの地響きなど足元にも及ばぬ、大気を切り裂く雄叫びが人々の恐怖を確実なものにした。
老夫婦はただただ震えるばかり、気を保つことが精一杯でリシュアの事など忘れていた。
「ご主人、女将さんとここにいて。けして家から出ないで、私がこの宿を出たら家中の雨戸を閉めて何があっても、あの音が遠ざかるまで開けないで!」
店主は目を見開きただ何度も頷いた。
「女将さんマントを綺麗にしてくれてありがとう。」
女将ににこりといつものあどけない笑顔を見せると、真っ赤なマントを羽織り剣を握りしめ、宿の窓から外へとリシュアは駆け出した。
皆が様子を伺い、たたずをのんだ刹那…
悲鳴とも叫びとも言えるような、高く低く先ほどの地響きなど足元にも及ばぬ、大気を切り裂く雄叫びが人々の恐怖を確実なものにした。
老夫婦はただただ震えるばかり、気を保つことが精一杯でリシュアの事など忘れていた。
「ご主人、女将さんとここにいて。けして家から出ないで、私がこの宿を出たら家中の雨戸を閉めて何があっても、あの音が遠ざかるまで開けないで!」
店主は目を見開きただ何度も頷いた。
「女将さんマントを綺麗にしてくれてありがとう。」
女将ににこりといつものあどけない笑顔を見せると、真っ赤なマントを羽織り剣を握りしめ、宿の窓から外へとリシュアは駆け出した。
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