がんばったで賞 23 〜迫る影〜
「ねぇアキ。風が強くなってきたな。」
『…うん。風の音って、どんな音?』
カズヒロはアキをそっと座らせ、ノートを取り出し、『ビュービュー』
と書いた。
「これが、強い風。」
『じゃ、弱い風は?』
「そよそよ。ほら、そよ風とか言うじゃん。」
何気ないやりとり。
『あの木は、どうやって揺れてるの?』
アキは、街路樹を指差した。
「ザワザワって揺れてる。ザワザワ、ザワザワ。」
カズヒロは、少しおどけてみせた。
『ザワザワ?』
「おぅ。」
2人の涙は、自然と乾いていた。
そんなやりとりが、どの位続いたのだろう。
また、幸せな時間が戻ってきた…。
と思っていた。
カズヒロとアキがいちゃついている光景を、じっと見る1人の女性。
「アキ…?」
『ねぇ、私の事、どれくらい好き?』
するとカズヒロは、夜空を指差した。
「宇宙の果てまで行くくらい好き!」
『それじゃ分からない!チューして!』
「えっ…ここで?」
『いいじゃない!チューして!』
…何してるのアキ…。
キスしてる2人。
…お母さんをこんなに心配させといて…。
焦りを隠せない母親は、早足で2人の元へと向かう。
…何してるのよ…
『私も好き。カズヒロのこと。』
「それ何回も聞いていたいよ。」
…ねぇ…
…アキ…!!
『…うん。風の音って、どんな音?』
カズヒロはアキをそっと座らせ、ノートを取り出し、『ビュービュー』
と書いた。
「これが、強い風。」
『じゃ、弱い風は?』
「そよそよ。ほら、そよ風とか言うじゃん。」
何気ないやりとり。
『あの木は、どうやって揺れてるの?』
アキは、街路樹を指差した。
「ザワザワって揺れてる。ザワザワ、ザワザワ。」
カズヒロは、少しおどけてみせた。
『ザワザワ?』
「おぅ。」
2人の涙は、自然と乾いていた。
そんなやりとりが、どの位続いたのだろう。
また、幸せな時間が戻ってきた…。
と思っていた。
カズヒロとアキがいちゃついている光景を、じっと見る1人の女性。
「アキ…?」
『ねぇ、私の事、どれくらい好き?』
するとカズヒロは、夜空を指差した。
「宇宙の果てまで行くくらい好き!」
『それじゃ分からない!チューして!』
「えっ…ここで?」
『いいじゃない!チューして!』
…何してるのアキ…。
キスしてる2人。
…お母さんをこんなに心配させといて…。
焦りを隠せない母親は、早足で2人の元へと向かう。
…何してるのよ…
『私も好き。カズヒロのこと。』
「それ何回も聞いていたいよ。」
…ねぇ…
…アキ…!!
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