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クリスタルクラッシュ7―?

[396]  いっと  2010-08-10投稿
「ふうん…じゃあ、ザックは?」
「…僕はあまり明確な理由は無いんですけど…」
「明確な理由が無い?」
メディナは首を傾げた。
「単にかわいそうだから、とかそんな考えでここに加わっている訳じゃないんです。何て言ったらいいのか…うーん…」
ザックは小さく唸って、頭を掻いた。
「あえて言うなら全てを知りたい…というか、知らない世界を知りたい。これが大きな理由ですね」
「知らない世界を知りたい、ね…。じゃあ、あなたは全てを知った後どうするつもりなの?」
メディナは難しい顔をしながら腕組みをした。
「…わかりません。でも、全てを知ったとしてもここを抜け出す気はありませんから」
「なるほどね」
「例え全てを知った先に破滅が待っていたとしても、僕は自分の決断に従います」
ザックは小さく笑って、「メディナさんも、そうでしょう?」
と、尋ねた。
「…」
メディナは意表をつかれたような顔でザックを見つめたが、やがてニヤリと笑うと、
「もちろんよ」
と、少し艶のある声で言った。
「…訳がわからん…」
ダリルはしきりに首を傾げながら、メディナとザックを凝視した。

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