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幼なじみ2(続編)

[302]  フラン子  2010-08-12投稿
ガチャ

玄関へ向かうと、

「あら〜花ちゃん浴衣なんか着て〜!可愛いわ〜。お友達と花火大会?」

勇んちのお母さんだった。

「あ、勇に聞いてなかったですか?」

私は勇ママに聞いた。

「え…、勇、今日まだ部活から戻ってないけど…。行く約束してたの?やだ、勇ったら。」

ピロリ〜ン♪

持っていたケータイにメールが届いた。

『部活で遅くなる。待てなかったら友達と行ってきて。』

ケータイをパチンッと閉じ、勇ママに一言いった。

「勇が帰ってきたら思い切りひっぱたいて下さい。」

「任せといて。」

勇ママは大きく頷いた。


私は行く気満々で浴衣を着ている自分が恥ずかしくなり2階の部屋へ戻った。


頭にきてメールの返信すらしたくなかった。むしろケータイすら見たくなかった。

ケータイの電源を切り、浴衣を脱いでベッドへ倒れこんだ。

「アホ勇!大嫌いッ!」

と大声で叫んだ。

下の階のリビングでお母さん達がそれを聞いて笑っている。


「笑い事じゃないのに…」

私は不貞腐れたまま眠りについた。

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