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幼なじみ(続編)4

[307]  フラン子  2010-08-12投稿
なんて言ってやろうかと考えながら思い切りドアを開けた。


「ぎゃははははは(笑)」

私は爆笑した。

ベッドに座っている勇の頬が赤く腫れている。
勇ママが本当にひっぱたいてくれた。


「家に帰ったら『おかえり!待ってましたー!』って母さんがいきなり殴ってきた。意味わかんねーから逃げてきた。」

勇は頬を擦りながら手招きし、隣に座るよう促してきた。

私は少し反抗して勉強机の椅子に腰掛けた。

「花、もしかして浴衣着て待ってた?」

勇が脱ぎ捨てられた浴衣を指差しながら言った。

「惨めだったなー私。」

うなだれながらチラっと勇を見た。

勇は浴衣を眺めながら、ため息をつき頭を抱えた。

「浴衣着るなら事前に言っとけよ〜。あ〜、もったいないことした〜。今から着てみろ!」

「もうクシャクシャじゃん。いやよ。」

勇はベッドに正座し、土下座のポーズをとった。

「すいませんでしたぁあ!!」

勇が大声で謝った。

下の階でお母さんの笑う声がする。

「もう許すよ。来年は絶対約束破らないでよね。」

「絶対浴衣でお願いします。」


勇はまた手招きしてきた。今度は抵抗せずに素直に勇に近づいた。

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