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幼なじみ(続編)5

[310]  フラン子  2010-08-12投稿
勇の隣に座ると、勇が肩をコツコツぶつけてきた。

「ちょっと、何?」

そう言って勇に向き直ると、勇の腕が伸びてきて抱きつかれた。


勇の肩にアゴを乗せ、しばらくそのままでいた。

「花さー、ケータイの電源切ってたろ?マジ焦った。」

「それは勇が悪いから。」

「そうですね。」

私は肩にアゴを乗せたままフフッと笑った。

すると勇の腕に力がこもってきてギューっと締められ、私の首筋に勇の唇が当たった。

「シャンプーの香りがヤバイ…」

そう言って勇がグイグイ覆い被さってくる。

「コラコラ!勝手に勢いづかないでよ。」

慌てて勇の胸を両手で押した。


「あー、うん。すまん。」

勇が少しガッカリしながら鼻の頭をポリポリ掻いた。

「俺、帰るわ。」

「あ、うん。おやすみ」

私はあっけに取られてボーっとしながら頷いた。

すると勇が去り際に、ボーっとしている私にチュッとキスした。

「次はわかんないからね。そろそろ覚悟しといて。」

と小声で言って頭をポンと叩いた。


勇が帰った後も、勇の言葉が頭から離れず眠れなかった。

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