いつもの場所で61
「わたしは…わたしは、義人さんに会った時、どうしても放っておけない何かを感じたんです」
「放っておけない何か?こんな40近いおじさんに?俺、そんな雰囲気なんてあるのかな…」
「私…、前に付き合ってた人のことで傷ついて、今まで恋愛なんてって思ってました。…でも、哲さんや、義人さんに出会って、閉ざしてたものが開けたような気がしたんです。前に義人さんと話した時に、言おうと思って言わなかったことがあります。聞いてもらえますか?」
かすみの表情は、義人に対する思いのたけを話そうとするためか、笑顔が消えていた。
「いいよ…」
義人は、短く頷いた
「良かった…」
一瞬、かすみの表情がゆるんだ。
すぐに戻し、切り出した。
「きっと、きっと察してたと思うけど…私は義人さん、あなたのことが気になってます。哲さんと義人さんが、友達だから、言い出すことがなかなか出来なかった…ごめんなさい」
かすみは、やっと言いたかったことを言えたことで、胸のつかえが取れた。
「…あやまることないよ。俺なんて言っていいか…嬉しいんだよ。嬉しいんだ。
こんな、俺のことを気にかけてくれて…俺ね、一度心を閉ざしてしまって、新たな出会いを求めて、旅行を兼ねてここに来て、様々な人と出会えた。…正直、そんなこと言ってもらえる人に出会えると思ってなかった…俺も哲も、この場所でそんなこと考える人に出会えるなんて、思ってなかったんだ
ありがとう」
「こちらこそ」
2人は、改めて握手を交わした。
「そうだ…前に聞いたよね?この先に進展があるのかって…俺としては、あって欲しいと思うよ。君は?」
「私もです。…私の場合は、そうであると信じてます」
かすみの晴ればれとした表情に、義人は心の闇の部分が、少し氷解したような気がした。
だが、一抹の不安も抱えていた。
進展するのならば、超えなければいけない、壁でもあった。
「じゃあ、また」
「はい!」
そんなことを思いつつも、義人は、かすみとの話を終えた。
「放っておけない何か?こんな40近いおじさんに?俺、そんな雰囲気なんてあるのかな…」
「私…、前に付き合ってた人のことで傷ついて、今まで恋愛なんてって思ってました。…でも、哲さんや、義人さんに出会って、閉ざしてたものが開けたような気がしたんです。前に義人さんと話した時に、言おうと思って言わなかったことがあります。聞いてもらえますか?」
かすみの表情は、義人に対する思いのたけを話そうとするためか、笑顔が消えていた。
「いいよ…」
義人は、短く頷いた
「良かった…」
一瞬、かすみの表情がゆるんだ。
すぐに戻し、切り出した。
「きっと、きっと察してたと思うけど…私は義人さん、あなたのことが気になってます。哲さんと義人さんが、友達だから、言い出すことがなかなか出来なかった…ごめんなさい」
かすみは、やっと言いたかったことを言えたことで、胸のつかえが取れた。
「…あやまることないよ。俺なんて言っていいか…嬉しいんだよ。嬉しいんだ。
こんな、俺のことを気にかけてくれて…俺ね、一度心を閉ざしてしまって、新たな出会いを求めて、旅行を兼ねてここに来て、様々な人と出会えた。…正直、そんなこと言ってもらえる人に出会えると思ってなかった…俺も哲も、この場所でそんなこと考える人に出会えるなんて、思ってなかったんだ
ありがとう」
「こちらこそ」
2人は、改めて握手を交わした。
「そうだ…前に聞いたよね?この先に進展があるのかって…俺としては、あって欲しいと思うよ。君は?」
「私もです。…私の場合は、そうであると信じてます」
かすみの晴ればれとした表情に、義人は心の闇の部分が、少し氷解したような気がした。
だが、一抹の不安も抱えていた。
進展するのならば、超えなければいけない、壁でもあった。
「じゃあ、また」
「はい!」
そんなことを思いつつも、義人は、かすみとの話を終えた。
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