スカバンburn!!〜夢〜 -6- 助けて!!
――カフェ
「…てなわけで、ほんまにうっざいのー!!」
「…ふぅん…」
「もう!聖二ちゃんと聞いてるん?」
「聞いてるよ」
―――藤森 聖二(19)
元“ザ・ブルービート”
Tb.で、現在は医学部生。最近彼女に振られた
「はあ…そんなくだらん愚痴聞かせるために俺を呼んだわけ?…秋奈」
「くだらないって何?!」
―――橋本 秋奈(19)
元“ザ・ブルービーツ”A.Sax
女子大生。男運ゼロ
「そんなんだから、聖二はあかんねんてば〜」
だるそうにテーブルに顎をのっける秋奈
「なにがやねん」
相変わらずつまらなさそうにストローでアイスコーヒーをカラカラかきまわす聖二
「……せいじぃ…」
「…何?」
「最近おもんない」
「お前のおもんない症状は前からやろ」
「うん…でも、最近ほんまに楽しくないの」
「……」
「こういうこと言うの、大っ嫌いやねんけど……もう一回、バンドやってた頃に戻りたい」
ブーッブーッ
「あ、もしもし?」
「…人が真剣に話してる時に普通電話でるー?…はあ…」
「――え?ほんまに?!」
「……」
「――うん、あ、今ちょうど秋もおるわ」
「…?」
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