がんばったで賞 42 〜会っちゃダメだけど会いたい〜
「1人で落ち込んでいるんじゃないの。ヒロだって、ユウタだって、私だって落ち込んでいる。だから、もっと私たちを頼ってほしいの。」
カズヒロは深く考えていた。
「俺…バカだった。1人で…アキのこと…。」
「ううん。気づいてくれればそれでいい。」
サユは席を立った。
「じゃあね。」
カズヒロはサユが去った後も、しばらく考え込んでいた。
自分の出来る事は何なんだと。
すると、携帯が鳴った。
「アキだ…。」
『私の耳は、手術が出来ないみたい。耳の形が複雑なんだって。でも、カズヒロがいるから、私大丈夫だからね。』
カズヒロは落胆した。
手術が出来ないんだ…。
耳の手術をして聞こえるようになった人はよく聞く話だが。
カズヒロは、さまざまな気持ちを抑え、
『今、何してるの?』
と返信した。
何気ないメールのひとときが始まった。
メールを待っている間、カズヒロはファミレスを出て、家への帰路についていた。
『ベッドの上にいるだけ。つまらない。』
カズヒロは自然と笑顔になった。
『じゃ、俺行ってあげようか?』
『お母さん来てるから。』
『そう。じゃあ今日は会えない…か。』
『ごめんね。…いや、やっぱり私、抜け出しちゃおうかな。病院の入り口で会いたい。』
『待ってました〜。』
カズヒロは病院に向かって走った。
カズヒロは深く考えていた。
「俺…バカだった。1人で…アキのこと…。」
「ううん。気づいてくれればそれでいい。」
サユは席を立った。
「じゃあね。」
カズヒロはサユが去った後も、しばらく考え込んでいた。
自分の出来る事は何なんだと。
すると、携帯が鳴った。
「アキだ…。」
『私の耳は、手術が出来ないみたい。耳の形が複雑なんだって。でも、カズヒロがいるから、私大丈夫だからね。』
カズヒロは落胆した。
手術が出来ないんだ…。
耳の手術をして聞こえるようになった人はよく聞く話だが。
カズヒロは、さまざまな気持ちを抑え、
『今、何してるの?』
と返信した。
何気ないメールのひとときが始まった。
メールを待っている間、カズヒロはファミレスを出て、家への帰路についていた。
『ベッドの上にいるだけ。つまらない。』
カズヒロは自然と笑顔になった。
『じゃ、俺行ってあげようか?』
『お母さん来てるから。』
『そう。じゃあ今日は会えない…か。』
『ごめんね。…いや、やっぱり私、抜け出しちゃおうかな。病院の入り口で会いたい。』
『待ってました〜。』
カズヒロは病院に向かって走った。
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