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雪の華?

[442]  龍王  2006-09-01投稿

休日、朱斐は白藍に誘われデートに
聖夜は珍しく桃実から連絡がきて呼び出された。



「──……綺麗ね」

白藍が、朱斐にどこか行きたい所がある?と訊くと朱斐は、綺麗な自然が見たいと答えた。

連れて来られたのは、白藍の家の所有地。
崖の上から海が一眸できる場所だった。

朱斐は、白藍に手を引かれ崖の頂上まで行くと、安全用に築けられている柵に両手を乗せ、地平線まで続く海を見る。

「夕日が沈むのも見れる?」
「そやな…見たいか?」
「うん……でも遅くなると聖夜が心配するから…」

何気なく口に出た聖夜の名。白藍の顔が一瞬歪む。

「──……朱斐は…ほんま自分の付き人が好きなんやな」
「えっ…」
「朱斐の何かを訊いたら聖夜が聖夜がねってそればっかりや」

朱斐は、唖然と白藍の言葉を訊いている。
朱斐の様子に気付かず、続けて言葉を放つ。

「それにいっつもいっつもデートに誘っても、聖夜に許可とらんと分からんばっかり…俺は…」

白藍がバッと朱斐に顔を向けると、朱斐は固まっていた。

「…朱斐?どないしたん?」
「えっ…あっだって…白藍がまさか聖夜を気にしてるとは思わなかったから…」

朱斐が、呆然と白藍を見上げ見つめながら言った。

「ッ///」

朱斐の言葉を訊いて、一気に顔が真っ赤になり、白藍は朱斐から目線をそらした。

「せ・せやかて///しゃあないやん!朱斐ほんまに…」
「──……うん」

朱斐は、微笑しながら白藍の手を握った。

「……これから気をつける。ごめんなさい」

朱斐は微笑み、白藍の顔がほころんだ。

「朱斐は…優しいから好きや」
「……」
「朱斐は嘘をつかんから好きや」
「白藍…」
「朱斐が朱斐やから…めっちゃ好きや」

朱斐の手を握り、白藍は真摯な告白をする。朱斐を見つ目、好きだと自然に言葉を紡ぐ。朱斐は、白藍の言葉を訊き、嬉しい気持ちは勿論あるが、内心複雑だった。

「あ……りがとう。白藍」

朱斐は、白藍の好きに対し、自分もとは返さなかった。
ただ戸惑いが混じったありがとうを言った。

「……俺達は…ゆっくりいこうな。俺に無理に合わせてもらっても嬉しくない。慌てんでもええ。なっ?朱斐」


白藍の言葉は朱斐の心を掻き乱し…

苦しめる

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