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GO AWAY#81

[454]  速見  2010-08-27投稿
「お気持ちはお察ししますが、どうかこの子たちの話を聞いて……」


旬が説明する前に大津の目がキラキラと輝き始めて


「旬くんお手柄よ!!この子たちにインタビューしましょ。今日の?ニュース3?のトップニュースになるわ!!」


大津はお菓子を与えられた子供のようにはしゃぎまくって旬の手をガッチリと握った。


「話が早くて助かります」


旬は予想通りの反応に笑いながら中央の机に座らせて事情を説明した。


事情を説明すると大津は反対側に座っている京都と雪野の顔を見て

「大体の事情は分かった。君らの話は面白い。だが、君らが考えたプランをやろうと思えば僕らにもかなりのリスクを負うことになる」


大津が、かなりシリアスな顔をして話す。事態は意外と深刻な話となっている。

もし、警察をおびき寄せることができて、京都達が真犯人だと思っている人物をおびき寄せたとても、もし犯人ではなくでっち上げとばれたら、色々な罪状で愛知TVは多大な汚名を着ることになる。

愛知TVが汚名を着なくても少なくとも立案者である京都と雪野はその場で捕まりさらに重い罪で罰せられるし、協力者である大津と旬にも汚名を着せられることになる。つまり、社会的地位を懸けた一世一代の大勝負となることは必須だ。


その事を素人である京都と雪野は大津から聞かされると、自分たちが思っていたよりも重大な事を聞かされて二人は不安に見舞われた。


「やはり、やるのは難しいのですか?」


雪野が恐る恐ると聞くと

「やるのは難しくはない、僕の番組で司会者はこの旬くんだからみんなを騙すのは簡単だ。しかし、僕のクビはまだしも、せっかくここまで知名度の上がった大越旬のタレント生命を懸けるのは正直気が引けるんだよ」


大津が旬の顔を見て言うと京都と雪野はこの作戦はダメと思ったが

「な〜に、大津さん!僕はそれくらいじゃくたばらない男ですよ。それに、この子たちが少なくとも無実という証拠は手に入っているよ」


旬はいつもの笑顔で大津の肩を叩いた。旬の笑顔は京都の笑顔とは異質でどこかホットするものがあった。京都の笑顔にはもはや不安しか浮かばない。


「証拠?」


大津は旬の言葉に疑問を持ち追及した。

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