携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> ネコの王と憂鬱な女神2

ネコの王と憂鬱な女神2

[308]  夢見大  2010-08-30投稿
ネコは、ものすごく困った顔をしている。それを見て私は、クスッと笑った。
「そなたに、こんなことを言っても、無理だったかな?」
ネコは、かぶりを振り、深呼吸をしている。
「そんなことないですにゃ、女神さま。ボクは、恩返しをするために、騎士になったんですにゃ。だから、女神さまを外に出しても、ボクが女神さまを守りますにゃ」
私は、頷いた。
「よう、言うた。では、改めてそなたに命ずる。私を外の世界に連れ出し、いかなる時も、私を守れ」
ネコは、「はいにゃ!」と言って腰にぶら下げている、短いサーベルを抜き宣言した。
「私、ロビンタルタンは、騎士の誇りを胸に、女神さまをお守りすることを誓いますにゃ!」
それでは、と言って、自分のひげを一本抜いた。みるからに、痛そうだ。目が涙目になっている。
「女神さま、このひげを持ってネコになったご自身の姿をイメージして下さいにゃ」
「わかった。やってみよう。それで、抜け出せるのだな?」
ネコは頷いた。私は、ネコの言ったとおりに、イメージしてみた。すると、体が縮みだした。部屋のなかにあるものが、全て巨大に見えた。ネコの視線はこんな感じなのかと思い、ふーんと、呟いた。
「どうじゃ?うまく、ネコの姿になれておるか、ロビン」
「ネコでいいですにゃ。ボクが名前を呼ばれるなんて、おこがましいですにゃ。すばらしく、美しいネコのお姿ですにゃ」
「私は、そなたのことをロビンと呼びたいのだ。いいであろう?それで、次はどうするのだ?」
ロビンは、少し困った顔をしたが、頷いた。
「では、次は後ろの窓から飛び降りるのですにゃ。ネコの身体能力は、すごいですから、ケガの心配はいりませんにゃ」
信じられない話ではあるが、ロビンが言うから本当に大丈夫なんだろう。
「よし、そなたを信じて私は飛ぶぞ!」
私は、軽くジャンプして窓枠に飛び乗った。続いて、ロビンも隣に来た。
「それでは、行きますにゃよ!」
その一言のあと、私とロビンは宙に舞った。

感想

感想はありません。

「 夢見大 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス