クリスタルクラッシュ8―?
夜。
ザックは窓に映る月を眺めながら、一つ小さく息を吐いた。
手にはメディナから贈られた剣が握られている。
―いよいよか…。
明日、ザックは仲間と共にクリスタル輸送隊を襲撃する事になっていた。
―緊張してるよなあ。
微かに震えが起こっている指先を見て、彼は苦笑した。
人を殺すという訳ではないから気分的に楽ではあるものの、暴力に訴えて相手からものを奪う事は立派な犯罪行為だ。
それに対して躊躇う気持ちはもちろんある。
だが、
―クリスタルとこの国がやろうとしている事の本質が知りたい。
彼にはこの気持ちの方が強かった。
―そして、もう一つ…。
彼はメディナの事も知りたかったのだ。
なぜ彼女は王様に危害を加えようとするのか。彼と別れた後彼女に何が起こったのか。
「知りたい事は山ほどある。だから、僕は戦う。例えそれが破滅の入り口だとしても」
ザックは自らに言い聞かせるように呟いて、剣をベッドの傍に立てかけた。
月明かりが布団の中に入る彼を白く照らし出していた。
ザックは窓に映る月を眺めながら、一つ小さく息を吐いた。
手にはメディナから贈られた剣が握られている。
―いよいよか…。
明日、ザックは仲間と共にクリスタル輸送隊を襲撃する事になっていた。
―緊張してるよなあ。
微かに震えが起こっている指先を見て、彼は苦笑した。
人を殺すという訳ではないから気分的に楽ではあるものの、暴力に訴えて相手からものを奪う事は立派な犯罪行為だ。
それに対して躊躇う気持ちはもちろんある。
だが、
―クリスタルとこの国がやろうとしている事の本質が知りたい。
彼にはこの気持ちの方が強かった。
―そして、もう一つ…。
彼はメディナの事も知りたかったのだ。
なぜ彼女は王様に危害を加えようとするのか。彼と別れた後彼女に何が起こったのか。
「知りたい事は山ほどある。だから、僕は戦う。例えそれが破滅の入り口だとしても」
ザックは自らに言い聞かせるように呟いて、剣をベッドの傍に立てかけた。
月明かりが布団の中に入る彼を白く照らし出していた。
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