ライターの幸せ
道端に使い捨てライターが落ちていた。
見るとまだガスがたっぷり残っているようなので、拾ってつけてみた。
しっかり火がつくので、ポケットに入れて持ち帰った。
それからしばらく、そのライターを使っていた。
ある日、ライターがつかなくなっている事に気が付いた。
補充式ではないので、このライターはここで寿命が尽きた事になる。
その時、ふと思った。
このライターは私に拾われて幸せだったのだろうか?
幸せな一生を送れたのだろうか?
もちろんライターは物だから、何も思う事はないだろう。
思うのは、私だけ…
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