七色の金魚?
それから、少しの間他愛もない話をした。
彼は、ただ優しく笑って頷くだけだった。私は、それが嬉しくってただ話を絶やさないようにした。
いつの間にか眠っていた。
窓から入ってくる優しい風は、すでに夏の終わりを告げているようだった。私は眠たい目をこすりながら、辺りを見渡した。
何故か机の上には空の金魚鉢が置いてあった。
私は、飲み物を取りに冷蔵庫へ向かった。その途中のリビングに色んな物が散乱していた。私は、そこへしゃがみこみ一つ一つ手にとって見た。
ただ、それが何を意味するのか分からなかった。
一番目を惹いた蝶々のブローチが少し寂しそうに光った。私のほほに涙がこぼれた。それが何故かは分からないのだけれど。
「ヒロ…」
私の口から不意に彼の名前がこぼれた。
「まだ、一週間経ってないじゃない!」
それと同時に私は走り出した。
あの初めて叔父さんに会った公園を目指して。思い出を返してもらうために。
公園に着くと真っ先に大きな木のところへ向かった。
そこには確かに金魚屋の屋台があった。
あの時と同じに人通りはなかった。不思議な時間の流れに変わるのを感じた。
「嘘つき」
そう言って、近づくと叔父さんが顔を上げた。
「いやいや」
そう言って少し厄介なものを見るような目をした。
彼は、ただ優しく笑って頷くだけだった。私は、それが嬉しくってただ話を絶やさないようにした。
いつの間にか眠っていた。
窓から入ってくる優しい風は、すでに夏の終わりを告げているようだった。私は眠たい目をこすりながら、辺りを見渡した。
何故か机の上には空の金魚鉢が置いてあった。
私は、飲み物を取りに冷蔵庫へ向かった。その途中のリビングに色んな物が散乱していた。私は、そこへしゃがみこみ一つ一つ手にとって見た。
ただ、それが何を意味するのか分からなかった。
一番目を惹いた蝶々のブローチが少し寂しそうに光った。私のほほに涙がこぼれた。それが何故かは分からないのだけれど。
「ヒロ…」
私の口から不意に彼の名前がこぼれた。
「まだ、一週間経ってないじゃない!」
それと同時に私は走り出した。
あの初めて叔父さんに会った公園を目指して。思い出を返してもらうために。
公園に着くと真っ先に大きな木のところへ向かった。
そこには確かに金魚屋の屋台があった。
あの時と同じに人通りはなかった。不思議な時間の流れに変わるのを感じた。
「嘘つき」
そう言って、近づくと叔父さんが顔を上げた。
「いやいや」
そう言って少し厄介なものを見るような目をした。
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