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・・Dark*Rain・・

[285]  十六夜  2006-09-01投稿

それから数時間が経過した。睦月も落ち着かないまま、本を読みだし十二四気達はずっと空を見上げていた。水無月はそっと本を閉じ立ち上がり窓の側に寄った。

「まだ空を見てるの??」
「うん、虫や鳥達はまだ月に上がって行ってる」
「そう。小暑、大暑そろそろ帰りましょ」
「・・うん」
「分かった行くぞ小暑」

二人は水無月の肩に乗り座った。水無月は睦月の側に近寄り前に立った。

「私達はそろそろ帰る」
「分かった。気を付けて」
「えぇ、じゃあね」

水無月はコツコツと靴音を立てながらその部屋から出た。

「水無月はもう帰るのかい??」
「えぇ、じぃ本を何冊か借りてもいい??」
「ああ、好きなだけ持って行くといい」
「ありがとう」
「じゃあ帰りも町人に会わぬよう気を付けるんじゃよ」
「ありがとう大丈夫」

水無月は椅子にかかったマントを手に取り羽尾り、傘を持ち玄関を開け、じぃに手を振り家を出た。

「・・不思議な景色ね」
「まるで空を仰いでいるみたいですね」
「俺には気持ち悪いけど」
「クス・・行きましょ」

水無月達は家までの近道を通り歩いていた。

「痛っ・・」
「水無月どうしたの??」
「平気か・・??」
「えぇ大丈夫」

水無月は額を押さえていて、血が出ていた。水無月の足元には手で掴むのに丁度いい大きさの石が転がっていた。

「だっせ〜」
「うわっ!!気持ち悪〜い」
「悪魔の血は黒いと思ってた」

石が飛んで来た方向を見ると町の子供達がいて水無月を指差し笑っている。

「・・小暑、大暑行きましょ」
「いいのかよ??」
「普通の人間に十二四気の力は使え無い」
「でも・・痛くないの??」
「平気だから」

小暑と大暑は心配そうに水無月を見た。水無月は子供達を無視して、家の方向へと足を進めた。

「・・おもんな」
「てか、シカトじゃん」
「ムカつく」

子供達は水無月が無視した事にムカつき水無月を睨んでいる。

「あっ!!良い事思いついた・・フフ」

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