ハコイリムスメ 弐
その日から泰規と夜智は仲良くなった。
泰規は顔は可愛く、背もそれほど高くない。何より重度の天然キャラ
なのにやることはやっていた。
一方、、、夜智はかなりの美人。大和撫子とはこのことだ
だがモテない。夜智は名家のお嬢様で、登下校時にはどこかの日本文化の家元だとかいう おばあ様 が付き添っている。お琴、日舞、礼儀作法、やお花にお茶などと、肩のこりそうなお稽古を幾つもしていた、、、、婚約者もいるらしぃ
つまり‘ハコイリムスメ’なのだ。
あれだけの美人なのに浮いた噂がたたないのは これだからだった。
授業中
いつものようにドリームの世界に入ってた泰規がふと下を見ると小さなメモがあった。
★でぃぁ 藤澤くん★
大好きデス。付き合って下さぃ
★ふろむ ゃち★
夜智からだった。
夜智を見ると 顔が紅い。ウソではないらしぃ
泰規はちょっとテレながら『うん』と夜智に言った。
次に夜智からきたメモには 『じゃあよろしくね★たいきくん♪』と書かれていた
―こちらこそ宜しく―\r
泰規はそうつぶやいた。
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