がんばったで賞 55 〜俺の秘密は…。作者おすすめ??〜
友達のサユも、元気になることを祈っていた。
コウタのお母さんは、
「ごめんね。2人とも。コウタは昔から病気にかかりやすかったから…。」
「そうなんですか…。」
サユはお母さんが話したことをアキに伝えた。
「じゃ、飲み物買ってきますね。」
「…すいません…。」
今にも死にそうなコウタ。口がかすかに動いていた。
「ノート…。」
どうやら、ノートを取ってほしいようだ。
「鉛筆…。」
何か書く?
アキは、見たかったが、じっと待つことにした。
ノートに書き終わったコウタは、アキに見せた。
見てみるとそこには、
『俺の秘密
どうして助けたかっていうと、
アキちゃんが好きだったから。』
ふにゃふにゃの字だった。アキはそれを見て、涙がとまらなかった。
コウタを見ると、秘密を教えて安心したように、ゆっくりと目を閉じていった。
「コウタくん!」
サユの叫びも、届かない。
『えっ…コウタ?』
アキもコウタの変化に気づいた。
飲み物を買ってきたお母さんも、悲しさのあまり、病室に入ったとたん崩れ落ちた。
『コウタ!死なないで!』
アキの…、
初恋の相手は…、
天国に行ってしまったんだよ。
サユは、落ち込んでいるアキに何度も言った。
天国…。
もう会えないの?
うん…。
うそでしょ?
うそじゃないよ。
…本当なんだよ。お葬式だって、やったでしょ?
アキはそれから、屍のように、感情を持たず、
ただ生きていく日々が続いていった…。
コウタのお母さんは、
「ごめんね。2人とも。コウタは昔から病気にかかりやすかったから…。」
「そうなんですか…。」
サユはお母さんが話したことをアキに伝えた。
「じゃ、飲み物買ってきますね。」
「…すいません…。」
今にも死にそうなコウタ。口がかすかに動いていた。
「ノート…。」
どうやら、ノートを取ってほしいようだ。
「鉛筆…。」
何か書く?
アキは、見たかったが、じっと待つことにした。
ノートに書き終わったコウタは、アキに見せた。
見てみるとそこには、
『俺の秘密
どうして助けたかっていうと、
アキちゃんが好きだったから。』
ふにゃふにゃの字だった。アキはそれを見て、涙がとまらなかった。
コウタを見ると、秘密を教えて安心したように、ゆっくりと目を閉じていった。
「コウタくん!」
サユの叫びも、届かない。
『えっ…コウタ?』
アキもコウタの変化に気づいた。
飲み物を買ってきたお母さんも、悲しさのあまり、病室に入ったとたん崩れ落ちた。
『コウタ!死なないで!』
アキの…、
初恋の相手は…、
天国に行ってしまったんだよ。
サユは、落ち込んでいるアキに何度も言った。
天国…。
もう会えないの?
うん…。
うそでしょ?
うそじゃないよ。
…本当なんだよ。お葬式だって、やったでしょ?
アキはそれから、屍のように、感情を持たず、
ただ生きていく日々が続いていった…。
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