負け犬コーポレーション 一話 その1
「あー!何もかも馬鹿みたいだぜ!」
大学4年の俺、小高南助はアパートの一室で1人叫んでいた。
ここ最近は、就職難で仕事につけない若者が増えている。
俺も今は仕事がないのだが、それには深い理由がある。
俺は推理作家に子供の頃からなりたかった。いろんなトリックを考え続けて考え続けて、原稿用紙に書き続けた。。
そして、一週間前。「このミステリーがやバス」の最終選考に奇跡的にも残った俺の作品「スタルチュラの卵」が大賞をとるはずだった大賞発表の日…。
「あなたの作品は、残念ながら、落選しました。」
「そ、そんな!な、何がいけなかったんですか?」
「トリックはなかなかでしたが…少しグロテスクというのでしょうか…まあ、そういうシーンが多すぎたので…」
「ちょっと…待って下さいよ。俺は、これにかけてたんです。就職活動もしてないんですよ!」
「次、頑張って下さい。」
…ということで、俺は今はただのフリーターなわけだ。
「スタルチュラの卵」以上のトリックはもう考えられない!…俺は、夢を捨てた。
いつも通り、変わらない日が始まる。新聞をとりにいこうとしたら、玄関の前で男が何か言っているような…
大学4年の俺、小高南助はアパートの一室で1人叫んでいた。
ここ最近は、就職難で仕事につけない若者が増えている。
俺も今は仕事がないのだが、それには深い理由がある。
俺は推理作家に子供の頃からなりたかった。いろんなトリックを考え続けて考え続けて、原稿用紙に書き続けた。。
そして、一週間前。「このミステリーがやバス」の最終選考に奇跡的にも残った俺の作品「スタルチュラの卵」が大賞をとるはずだった大賞発表の日…。
「あなたの作品は、残念ながら、落選しました。」
「そ、そんな!な、何がいけなかったんですか?」
「トリックはなかなかでしたが…少しグロテスクというのでしょうか…まあ、そういうシーンが多すぎたので…」
「ちょっと…待って下さいよ。俺は、これにかけてたんです。就職活動もしてないんですよ!」
「次、頑張って下さい。」
…ということで、俺は今はただのフリーターなわけだ。
「スタルチュラの卵」以上のトリックはもう考えられない!…俺は、夢を捨てた。
いつも通り、変わらない日が始まる。新聞をとりにいこうとしたら、玄関の前で男が何か言っているような…
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