携帯小説!(PC版)

宝物

[636]  yocchi  2010-09-14投稿

ここは森の中にある、キレイな湖。

誰かが近くにあるおっきな木を、魔法で柔らかくしてポコポコ叩いています。

『ないないな〜い。』

それはチビの魔女。

すると、大きな木がたまらず言いました。

『宝はノッポの魔女が持ってるよ。』

誰かが湖の中にある花を、魔法で息をしながら踏んづけています。

『もうもうも〜う。』

それはノッポの魔女。

たまらず花が言いました。

『宝はプックリの魔女が持ってるよ。』

誰かが大きな岩を、魔法でクッキーにして食べています。

『もぐもぐも〜ぐ。』

それはプックリの魔女。

たまらず岩が言いました。

『宝は王様が持ってるよ。』

王さまは家来に言いました。

『宝はどこにある。』

家来は言いました。

『宝はチビの魔女が持っております。』

宝は誰が持っている?


チビの宝は
“背の高さ”

ノッポの宝は
“ふくよかさ”

プックリの宝は
“珍しいケーキ”

王さまの宝は
“自由”

宝は誰が持っている?

それは、とても遠くてとても近い国のお話。

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