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デジログ使いと翁の鍵 第22ログ―障害―

[535]  白山こっこ  2006-09-02投稿
第22ログ―障害―\r

長い間捕まらない様に急いで横を通ろうとしたら、肩をがっしり捕まれてしまった。
「…何すか…」
「運ぶの手伝ってくれますよね?」
「は!?」
駄目だ。
無理だ。
こいつから逃げるのは不可能だ。
仕方が無いので零太は唯の持つ書類の上半分をひったくり、教員室に向かった。
「ありがとうございます!いやあ、まさか君が手伝ってくれるとは…」
どの口で。
「…先行っときます」
何やってんだ、俺…
―…零太殿も苦労してるんですね…―\r
ランザに何故か同情され、苛立ちながらも彼は歩いて行く。
全く、障害というのは何処にも有るものだ。







全く、障害というのは何処にも有るものだ。
その間、灰人は自らの通う高校の帰り道で歩いていたのであった。
サエが言うには、自分と戦いたいと思っている者が居れば目標にされていると分かるらしいが。
今丁度、それを身を持って知った。
目の前にいるのはこの高校の3年の生徒会長だ。これでも灰人はサッカー部所属で運動神経が抜群なので、同じ高校の生徒から狙われるのは目に見えている。
しかし彼は慣れておらず、一瞬戸惑った。
サエは灰人の右腕に寄生しているが、まさかランザの左手と対になっているとはわからないだろう。
―灰人、大丈夫?右腕をこう、なんつーか…バッて広げて!―\r
言われた通りにする灰人。すると寄生されたときと同じくそれが光り、サエが出現する。
灰人のログの属性は<脚>らしく、持ち前の走りを生かした戦いが出来るらしい。これ以上はサエが面倒臭がって話さずよくわからないのだが、とりあえずは蹴れ、という意味で取って良い様だ。
「戦い方、大体わかるよね?今からあんたの足にログ掛けるから」
そう言い、手に持った杖らしき物体で脚を叩く。すると脚は光を放ち、その能力を上げる。つまりは跳躍力とキック力と走りが上がったということだ。
「…で?どうするんだ」
「だーかーらー、蹴れ!ひたすら!分かるっしょ?あんたの脚の能力が上がったの!」
ばしばしと背中を叩かれ、説明しないお前が悪いという言葉を飲み込んで敵に向かって行く。
駄目だ。
無理だ。
彼は出来れば早く家に帰りたかったが、この際は避けられない。
しかし耐え、
障害を乗り越えてこそ、その先が期待出来るというものだ。

感想

  • 3551: どぅわ、おかしいな!間違えてホラーに投稿してる!やり直すのでなかったことにして下さい。恥ずかしいなもう… [2011-01-16]
  • 3552: どぅわ、おかしいな!間違えてホラーに投稿してる!やり直すのでなかったことにして下さい。恥ずかしいなもう… [2011-01-16]

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